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【自動運転】いま私たちが考えないといけない事

2018.10.17

目次

 

 

 

 

RPA人工知能(artificial intelligence:AI)という言葉は、

最近では聞かない日はないほどブームなっています。

 

これらは、人間の行っているようなことを的確に、そして素早く行うことができるとされています。

 

 

これからの時代の流れで、このような所謂ロボットのようなものは

人間が生活していくうえで必要不可欠であるとさせることが予想されます。

 

 

 

 

●自動運転車

 

特に最近の研究で注目されている分野の一つが、「自動運転」です。

 

今現在、世界の各企業も勿論のこと、日本のトヨタなども自動運転の研究を進めています。

 

もうすでに自動ブレーキなどがついている車も存在しますが、

今後様々な自動運転車が世に出ていくことでしょう。

 

 

 

 

●自動運転車のレベル

 

そもそも自動運転車にはSAE(米国自動車技術会)で定義されたと自動運転のレベルがあります。

 

 

 

 

レベル0~2まではこの世の中に存在する機能です。

 

レベル1はステアリングか加速度のどちらかをサポートするものです。

ステアリングとはかじ取り装置のことで進行方向を変えてくれます。

 

レベル2はステアリングと加速度の両方をサポートしてくれます。

 

これらは「運転支援」と呼ばれていて、「自動運転」ではありません

 

 

 

今現在、自動運転車として定義されているのはレベル3からです。

レベル3以降のレベルではロボット(人工知能)が状況を判断して運転を行っていきます。

レベル4,5,6関しては状況に応じてですが、人間の操作を必要としない状態が存在します。

 

 

 

ここで問題になってくるのは、事故などの問題なのですが、

その問題を考える際に重要になってくるのはここで判断しているロボットが、

「人間の倫理観のような概念が存在するのか」

ということです。

 

 

 

 

●人工知能の苦手分野

 

この問題を考えるために、

昔からある、とても有名な「トロッコ問題」という論理学の問題について考えてみましょう。

トロッコ問題には様々な派生問題がありますが、今回はこのような問題を考えてみたいと思います。

 

線路を走っていたトロッコの制御が不能になった。このままでは前方で作業中だった5人が猛スピードのトロッコに避ける間もなく轢き殺されてしまう。

この時たまたまA氏は線路の分岐器のすぐ側にいた。A氏がトロッコの進路を切り替えれば5人は確実に助かる。しかしその別路線でもB氏が1人で作業しており、5人の代わりにB氏がトロッコに轢かれて確実に死ぬ。A氏はトロッコを別路線に引き込むべきか?

 

このような状況に陥ったとして、あなたならばどうしますか?

 

いや、少し変えてみましょう。

 

これからの将来の事を考えるとすると、

もしもトロッコが自動運転車だったとして、自動運転車はどのようにするべきだと思いますか?

 

 

この問題は「功利主義」と「義務論」という対立で語られています。

 

功利主義とは、なによりも結果を重要視して、1人の命よりも5人の命の方が大切だと考えて舵を切る考え方です。

 

対して、義務論はどのような結果になろうと人を殺すという行為をするべきではないと考えて舵を切らない考え方です。

 

 

 

この問題は我々人間が考えても必ずしもこちら側であると結論付けることは難しいです。

一人を犠牲にできる人もいれば、誰も自分の手で殺したくないと思う人もいるでしょう。 

 

しかし、それではこれを自動運転のロボットにさせることはできません。

 

人工知能はディープラーニングなどで学習をするといっても

何もないところからいきなり答えが導き出せる訳ではありませんし、

 

答えが決まっていない問題を考えさせることは人工知能にとって「苦手」なことなのです。

 

 

 

 

 ●人工知能が答えのない問題を苦手とする理由

 

それを体現しているのが「フレーム問題」と呼ばれるものです。

 

この問題は、今でも人工知能分野での最大の課題の一つと言われています。

フレーム問題をざっくり説明すると、このようなものです。

 

ある日、植物が枯れてしまいました。そこで人工知能に「なぜ植物は枯れてしまったのだろう?」と問いかけます。するとこの人工知能は植物が枯れた時間や場所、さらには植木鉢の色や植物の音声などを調べます。もしかするとその時の政治状況や流行りの歌なども調べるかもしれません。

 

 

このように、人工知能はありとあらゆるものを調べ上げます。

これはフレーム(枠)が確立されていないためです。

フレームは関係あるものとないものの境界線とも言い換えられます。

人間は無意識的に関係あるものとないものの判断をしているのです。

 

今挙げた中だと、政治状況や流行りの歌なんかはほぼ確実に関係ないにも関わらず調べてしまっています。

ロボットにこれらは関係ない(フレームの外である)ということを教えるためには

しっかりとした境界線を教える必要があります

 

 

植物が枯れる、のような状況ではフレームは考えやすいかもしれないですが、

 

例えば、「この爆弾を爆発しないように運べ」みたいな時には

どのようなことを考えるべきでしょうか。

 

このフレームは簡単には決まらないと思います。

 

 

 

このように、答えがないような問題は人工知能にとっては「苦手」な分野なのです。

 

 

 

 

 ●事故の責任はどこにあるのか

 

また、自動運転車に関する問題は他にもあります。

 

それを説明するのに使うのは、「トンネル問題」というものです。

 

あなたが乗っている自動運転車が、1本の車線の山道を走行しています。トンネルに入る直前に、子どもが道路を横切ろうとしています。しかし、車は急速に車道の中央を走行しているため、子どもを避けようとするとトンネルの壁に突き当たります。

車には2つの選択肢があります:子どもをひき殺すか、トンネルの両側にある壁に突き当たり車を破壊する。車はどうするべきですか?

 

この問題がトロッコ問題と違う点は、比較対象が同乗者以外どうしの比較なのかそうでないかです。

トロッコ問題では、舵を切って1人を助けるか、それとも5人を助けるかの問題でした。

 

つまり殺されるのは両方とも自分でない人でしたが、今回は自分も被害者に入っています。

 

ここで課題になってくるのは、「誰がこの判断を下すか」です。

 

 

この問いに対して、Open Roboethics Initiativeがおこなったアンケートでは

44%の人が、議員が議論して提示するべき

33%の人が、乗車している人が決定するべき

12%の人が、車メーカーが決定するべき

と回答しました。

 

これを見ても分かる通り、自動運転車をつくっている会社が判断するのではなく、

その場の人間や一般的なルールを決めておくべきだと考える人が大半のようです。

 

 

あくまでも推測ですが、自動車メーカーはお客様である人を犠牲にするような

プログラムを書くとは思わないので、少しばかり不安になるのだと思います。

 

 

そして、議員さんに決めてもらうという意見については

少しばかり非現実的なのではないかと考えています。

 

問題となるケースごとに考えているのではきりがないですし、

同じことばかりが起こるわけではないのですべてを決めるのは理論的に不可能ではないかと思います。

 

 

 

しかし、これもまた答えがない問題で、これから我々人間が考えないといけない問題です。

 

すでに、アメリカでは死亡事故も起きていますし、早急な話し合いが必要になりそうです。

 

 

 

 

 ●まとめ

このように自動運転一つとっても、

これから実用していくうえで我々人間が考えないといけないことが山積みです。

 

 

これからつくられていくロボットとどのように接していくべきなのかは実用に向けて

様々な観点での多くの議論としっかりとした着地点を見つける必要があります

 

 

 

 

 

●参考文献

 

*1) トロッコ問題  Wikipedia

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%88%E3%83%AD%E3%83%83%E3%82%B3%E5%95%8F%E9%A1%8C

 

 

*2) An ethical dilemma: When robot cars must kill, who should pick the victim?Robohub

https://robohub.org/an-ethical-dilemma-when-robot-cars-must-kill-who-should-pick-the-victim/

 

 

 

 

 

 

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