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人の働き方を変えるRPAとは -「ロボットに仕事を奪われる」は間違い?-

2018.05.17

1020年後、日本の労働人口の約49%が、技術的には人工知能等で代替可能」。

株式会社野村総合研究所が2015年に発表したこの調査結果は、働く人々にとってかなり衝撃的なものでした。

あくまで試算だとは言われても、「自分の仕事がいずれロボットに奪われてしまうかもしれない。」という不安を感じた方は多いのではないでしょうか。

しかし、必ずしも「ロボットが人間の仕事を奪う」とは言い切れません。

そこでこの記事では、ロボットとの共存と、RPAによって変わるこれからの働き方についてお話したいと思います。

 

そもそも、なぜRPAが必要なのか?

企業におけるRPA導入の目的の一つは労働力の確保です。

国立社会保障・人口問題研究所の発表によると、日本の総人口は201510月時点で約127095000人。そのうち、15歳~64歳までの生産年齢人口は約77282000人となっています。

しかし、少子高齢社会の影響により、この数字は今後急激に減少すると予測されており、2040年における生産年齢人口は約59777000人、2100年には約30737000人にまで減ってしまうと考えられています。

 

 

生産年齢人口が減るということは、当たり前ですが、働く人が減るということ。将来、多くの企業が人材不足に悩まされることは容易に想像できます。

RPAはこうした人材不足に備えて、人間の仕事の代行者として働き、少人数での業務運営を可能とするソフトウェアなのです。

 

RPA3つのクラス

では、RPAとは具体的にどのようなものなのでしょうか。

RPARobotic Process Automation)」という言葉には広義と狭義2つの意味が存在しています。広義のRPAでは搭載された機能や適用対象となる作業の難易度に応じて3つのクラスが設定されており、そのうちの一番下のクラスが、狭義のRPAとなっています。

 

■クラス1 RPARobotic Process Automation

これまで人間が行ってきた定型業務を的確にこなすソフトウェアロボットであり、複数アプリケーションの連携を必要とする単純作業が得意です。

人事・経理・総務・情報システムなどの間接部門(バックオフィス)の事務・管理業務、販売管理や経費処理、アプリケーションをまたがった入力処理などに向いていると言えます。

ただし、イレギュラーに対しては、あらかじめ設定された判定基準、対処方法によるもののみにしか対応することができません。そのため、導入時の設定やリスクの洗い出しを十分に行う必要があります。

 

■クラス2 EPAEnhanced Process Automation

構造化されていないデータの収集や分析が必要な業務を得意とします。イレギュラーに対しても柔軟に対応することができるため、セキュリティログの分析、様々な要因を加味した売上予測、Web のレコメンド広告など、多種のデータを基に分析を自動化する処理など、EPAの導入によって人材活用や経営戦略の幅は飛躍的に広がるでしょう。

 

■クラス3 CACognitive Automation

最もハイクラスのRPAであるCAは情報の整理や分析だけでなく、大量のデータを基に学習し、最良の意思決定まで行うことが可能な、自立度の高いソフトウェアロボットです。

ヘルプデスクや、季節や天候に左右される仕入れ管理、経済情勢を加味した経営判断など、人間の能力では不可能と思われる膨大なデータに基づく予測をする業務までも対応可能です。

 

以上のように、ハイクラスになるほど複雑で行動な作業を行わせることが可能ですが、それに比例する形で導入コストや、運用コストがかかってくるのもまた事実です。

現在の業務をすべて洗い出し、RPAに与える仕事量や、求める判断レベルを見極め、レベルにあったクラスを選択するべきだと言えます。

 

ここで、導入のハードルが最も低いクラス1RPAについて、もう少し詳しく見ていこうと思います。

 

RPAにできること、できないこと

RPAが導入されると、具体的にどのようなことが可能になるのでしょうか。

会社の業務の中には「時間と手間はかかるが、内容は同じ作業の繰り返し」というものが少なからず存在し、こういう作業こそRPA導入に向いていると言えます。

今回は、よりイメージがつきやすいように、経理業務におけるRPA導入を例に、説明していきます。

 

まず、経理の月次業務の一つとして、業者から買掛の請求書データを受け取り、仕訳システムへの入力、起票した伝票のチェックと決裁を経て、振り込みのためのCSVデータを作成する、という一連の流れがあります。

これらをすべて人の手で行った場合、毎月膨大な量の伝票処理を強いられるだけでなく、入力間違いなどのヒューマンエラーによる再入力、再チェックが発生し、時間ロスや余計なストレスの発生に繋がる可能性があります。

また、請求書の集まるタイミングは月初めに集中することが多いため、局所的に業務量が増えてしまいます。

 

では、RPAが導入されるとどう変わるでしょうか。

仕訳システムへの入力やCSVデータの出力を自動で行うことが可能になることで、何百枚もの伝票を入力したり、ミスのためにやり直しが発生したりということが無くなります。

また、作業の大半がロボットに任せられるため、局所的な業務量の増加も無く、安定した業務量での作業が可能となります。

 

ただし、RPAにもできないことはもちろんあります。

 

例えば、工場のライン業務を行うロボットアームのような、専用のハードウェアをRPAは持ち合わせていません。

そのため、物を運んだり、組み立てたりというようなアナログ作業を行うことは不可能です。

また、構造化されていないデータの収集や分析は行うことができません。経理業務の例でいうと、振り込み作業前の決裁や、収支表をもとにした経営戦略の考察・決定等は人間が行う必要があります。

 

RPAは人間の仕事を奪う?

結論から言うと、「RPAが人間の仕事を奪う」というのは誤解です。

どんなに処理能力の高いRPAでも、人間によるメンテナンスや、業務指示などのサポート無しに動き続けることはできません。

そして、現場において最も強力なサポートができる人間というのが、実際にその業務を担当し、作業内容を熟知している社員なのです。

 

さらに、先ほど述べたように、データの分析を行うことや、考えることを必要とするクリエイティブな仕事に関しては、RPAが行うことはできません。

また、人との会話や柔軟な対応が必要となる対人コミュニケーションにおいても、RPAでは力不足です。

つまり、RPAにはデータ入力などのPC上でできる単純作業を任せ、社員である人間は知識や経験をもとにじっくりと考えて答えを出す必要のある仕事や、新プロジェクトなどの新しい業務の創造、関係者へのプレゼンなどの対人コミュニケーションに努めることが、ロボットとの共存を可能にする道だと言えます。

 

【その他のRPAと人間の共存例】

・バックオフィス業務全般をRPAに任せ、人材を顧客サポートに注力させることでサポートの質をより高める。

RPAが売上数字の進捗情報を基幹システムから自動更新することで、営業担当者は事務作業にとらわれず、営業活動に専念する。

・人事業務における勤務時間計算、給与計算をRPAに任せ、自社に適切な人材の選別と登用に注力する

 

RPAによって変わるこれからの働き方

昨今、国を挙げて働き方改革への取り組みが盛んに行われていますが、RPAもこの働き方改革に寄与すると考えられます。

 

先ほどの経理業務の例のようにRPAによって大半の事務作業をロボットに委託することが可能になるため、人間が多くの時間を使って作業する必要がなくなり、業務時間の短縮に直結します。

その結果、

・残業が減り、終業後の自分の時間を満喫することができる

・有給休暇の取得がしやすくなる

・余計なストレスが減り、会社に対しての満足度が高くなる

などといった変化が生まれるようになり、社員一人ひとりがワークライフバランスのとれた職場へと成長していくことができます。

 

また、例えばこれまで派遣社員としてデータ入力作業等を行っていた方々は、RPAと合わせて派遣されることになるでしょう。

その場合、派遣社員の方の業務はこれまでのような入力作業ではなく、RPAの管理となります。

単純作業によるストレスから解放され、業務内容を熟知しているからこその視点で、ロボットに適切な指示を出し、改善を続けていく管理者へと変化してくわけです。

 

このように、RPAが人間の代行者となり、貢献してくれることで、人がより良い仕事、より働きやすい環境で働くことが可能になり、働き方の幅がさらに広がっていくでしょう。

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