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RPA化によって変化する仕事と社会

2019.01.22

 

 

近年、RPAという言葉が世を騒がせています。

 

RPAとは、Robotic Process Automation (ロボティック・プロセス・オートメーション、直訳では「ロボットによる動作の自動化」)の略語となっています。

 

PC上における事務作業のうち、行程が決まっていて、マニュアルさえあれば誰でもできるような作業を、RPA専用ソフトによって自動化するロボットを作り、ロボットが自動でスピーディに行うことで、人が対応するよりも短い時間でより正確に業務を進めてくれる業務効率化の方法です。

 

 

まず、PRAが導入されて良い点は、業務上において人手不足という深刻な問題において、ロボットが人手を補ってくれることです。

 

特に地方では、人口減少と共に働き盛りの若手が仕事を求め都心に集まる傾向にあり、より過疎化が深刻化します。

その一方で、都心では人口減少が地方に比べ緩やかになるものの、やはりそれも時間の問題で徐々に減少していくことが予想されています。

 

 

2015年の国勢調査によると、日本の将来人口推移グラフでは2015年の時点で国民人口が1.27億人であったのに対し、 2030年には1.19億人、2050年代には1億人を下回ると考えられています。

 

(出典)平成29年度 高齢化の状況及び高齢社会対策の実施状況 内閣府:

http://www.garbagenews.net/archives/1999775.html

 

 

このような少子高齢化の影響で人手不足が深刻な問題となりつつある日本において、このPRAが大いに注目されてきています。

 

ロボットでもできる作業を自動化させることで人手を確保し、少ない人数でも多くの業務がこなせるようになるからです。

 

 

また、私たちは人間にしかできないクリエイティブな仕事に専念することができるので、その企業や社会全体の発展にもつながっていくでしょう。

 

 

しかしその一方で、PRA化などのIT化が要因で、私たちの仕事の種類は間違いなく変化していくと考えられます。

 

RPAが社会に普及していく中で、そこには、これまで述べてきたような良いことばかりではなく、私たちが恐れていることも起こり得る可能性があります。

 

RPAがもたらす社会への影響とはどんなものなのでしょうか。

 

 

 

まず、予想されることの一つとして、将来私たちの業種の変化が加速し、今持っているスキルが5年後10年後には役に立たないものになっているかもしれません。

 

定型化された簡易的な業務は全てロボットに置き換えられ、それを生業としていた人たちは仕事を奪われるでしょう。

そうならないように、私たちは常に将来を見据えて仕事を選ばなければなりません

 

 

将来なくならない仕事の一つにエンジニアの仕事が挙げられます。

予想される未来の職種の割合を現在のものと比較すると、ITエンジニアがダントツで増えるだろうと考えられています。

 

恐らく世界の生産に関わるほとんどの仕組みがシステム化されると、運用する人間が減り、働く人のほとんどがそういったシステムを組み立てていく仕事になるでしょう。

 

よって、将来は仕事の7割くらいがITエンジニアの仕事になっていると考えられます。

 

 

 

最近では事務職の人が自分の業務をRPA化するため、自らRPAエンジニアに転職したという事例を耳にします。

業務をRPA化する上で、そのプロセスに一番理解が深い者がプログラムを組み立てるというのはとても理にかなっています。

 

能力のある人は、このようにいくらでも自分を発展させていくことができるでしょう。

 

 

しかし、人間の能力には適正があり、プログラミングをはじめロボットが代用できないような創造的な仕事に向いている人はいいですが、そうでない人もたくさんいると思います。

 

ITが進化していくに連れ、その進化は倍々ゲームで更に加速していきます。

 

このような過渡期に生きている私たちはどのようにして時代を乗り越えていくべきなのでしょうか。

 

 

「人の温もりが必要な仕事」は今後も残る。

 

そう筆者は思っています。

 

 

たとえば、接客業一つとっても、無表情で愛想がない事務的な接客はロボットに置き換えられても良いと思っています。

 

一方、人間味あふれる笑顔と会話でほっこりするような接客なら、顧客は心を癒されます。

 

ロボットはできない、人の温もりを感じられるような接客は今後も付加価値として生き残るでしょう。

 

 

癒しの能力で言えば、「カウンセラー」の仕事も今後生き続けるでしょう。

人間社会で生きていくということに困難を感じる人はたくさんいると思います。

心が鬱っぽくなることや、トラウマに悩まされる人も一定数はいるでしょう。

 

 

そんな時、悩みを聞いて、心に寄り添ってくれるカウンセラーは必要不可欠な存在です。

 

そして、その人を励ましプラスのエネルギーを生み出すというのは、人にしかできません。

 

 

心の癒しと対称的なところでいうと、体の疲れを癒す、「マッサージ師」。

 

これも、完全にはロボットに置き換わることはないと筆者は考えます。

 

 

ただ、マッサージチェアがあるように、何割かは機械に置き換わると思うので、どのくらいの割合が人の仕事として生き残るかは分かりません。

 

 

しかし、人の手で行うからこそ、身体の凝っている部分を感じ取り、力の入れ加減を調整することもできます。

気功でも知られるように、人の手からはエネルギーが出ているという説もあります。

これは機械に置き換えることはできません。

 

 

 

接客業、カウンセラー、マッサージ師とみてきましたが、どの職業においてもこの先は、「いかに人間でしかできない部分を極めていくか=プロフェッショナリズム」が問われてきます。

 

人間的な感情や寄り添いの気持ちを持つということは、将来それが必要となる仕事に大いに生かされるのです。

 

 

 

このように、創造的な仕事と人間的な仕事の二つが残っていくと考えられますが、結局どちらにも適正がなく、職を失う人たちは今後増えると思われます。

 

その場合、社会の情勢において経済格差が開き、アメリカの様に、富裕層と貧困層の二極化が進み、貧富の差は街の治安を悪くするなどの悪影響にも繋がります。

 

 

そうならない為にも、国が国民全員に生活するためのベースとなる資金を無償で分け与えるような社会制度(ベーシックインカム)が日本でも導入されれば良いと筆者個人は思っています。

これは既に北欧圏で始まっているそうです。

 

 

働いている側にとっては、自分たちの税金がそういうところにあてがわれるのはまっぴらごめんだという人もいるでしょう。

 

しかし、今でも稼げば稼ぐほど税金の割合は高くなる仕組みです。

 

 

 

例えば健康保険をとっても、必要とする人にしか支払われないのは不平等とも捉えられます。

 

なので、金銭として少しでも平等に分け与えられる仕組みがある方が良いのではないでしょうか。

 

 

現代は一次産業、二次産業が既に自動化されて、三次産業が機械化の対象となっている時代となっています。

ITの成長は今後、曲線を描いて登っていく二次関数グラフのように拡大化していくでしょう。

 

 

 

2045年には人工知能(AI)が人間の能力を超える「シンギュラリティ」を迎えると言われています。

 

その頃には、今では世に出始めたばかりのロボットが、昔のテレビや携帯のように当たり前に普及してくる時代がやって来ます。

 

 

その時代には、人間が生きるだけに必要な食糧や家屋がシステム化によって簡単に準備、管理される時代となるのです。

 

 

その先にいつか、「将来働かなくても良くなる時代」が来るのではないでしょうか。

 

 

 

 

 

 

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