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UiPath OrchestratorのQueue(キュー)とTransaction(トランザクション)について

2019.01.09

 

 

今回は、Orchestrator Queue(キュー)Transaction(トランザクション)のご紹介前に、UiPath Orchestratorの登録方法をご説明します。

 

 

◆体験版なら無料で使える!!Orchestratorの登録方法について

 

① Webサイトに「https://platform.uipath.com/」と入力し検索すると、下の画面が表示されます。

 

日本語に変更したい場合は、“English”の「▼」から“日本語”を選択し、“Become a tenant(テナントを作る)”をクリックして、テナントを作成します。

 

 

 

② この画面でテナントの情報を設定します。

テナント名(任意の名前)、名、姓、メールアドレス、管理者パスワードを入力し、“利用規約に同意します”にチェックを入れて、“テナントを作成”をクリック。

 

※ユーザー名は変更不可のため、“admin”となります。

 

2回目以降、ログイン時に必要な情報は、テナント名、ユーザー名、パスワードです。

 

 

 

③ 作成されたテナントのOrchestratorページで、キューとトランザクションの機能を使うために必要な設定を行いましょう。

 

まず、一番右上にあるアルファベット2つ書かれたアイコンをクリックします。

 

 

 

選択画面が表示されるので、“ユーザー”をクリックしてください。

 

 

 

 ④ 登録したユーザー情報が表示されます。

デフォルトでは、“ロール”に“ロボット”が追加されていないので、“アクティブ”の右側にカーソルを持っていき、“編集”をクリックします。

 

 

⑤ ユーザーの編集画面が表示されるので、“ロール”の“Administrator”をクリックし、“Robot”にチェックを入れて、“更新”をクリック。

 

④と同じ画面で、“ロール”に“Robot”が追加されていることを確認してください。

これでadminユーザーにRobotの機能の権限も付与したことになります。

 

 

 

⑥ ④のページに戻ったら、左上の“ロール”をクリックし、“Robot”の行の右にカーソルを持っていき、“編集”をクリックします。

 

 

⑦ Robotロールの更新画面で、下の図のようにチェックを追加し、“更新”をクリックして、Robotにキューとトランザクションの権限を付与します。

 

 

⑧ 画面左上の“マシン”と表示されているアイコンをクリックして、下の画面に切り替わったら、右上の“+”のアイコンをクリックして、マシンを登録します。

 

 

新たに3つのアイコンが表示されるため、一番左の“標準マシン”というアイコンをクリックして、新規マシンの設定を行います。

 

 

⑨ マシンの名前を設定します。

今回は、自分のPCで動かすため、PCのコンピューター名を設定し、“プロビジョン”をクリック。

また、仮想環境を追加したい場合には、サーバー名を設定します。

 

※コントロールパネルから“システム”で、“コンピュータ名”を参照してください。

 

 

プロビジョンすると、下の画面になります。

 

 

 

➉ 次はOrchestrator上で動かすRobotを設定して、マシンと紐づけます。

画面左上の“ロボット”と表示されているアイコンをクリックします。

 

 

新たに3つのアイコンが表示されるため、一番左の“標準マシン”というアイコンをクリックして、新規ロボットの設定を行います。

 

 

⑪ “マシン”の欄の右の矢印アイコンをクリックして、先ほど登録したマシンを選択します。

 

マシンが複数ある場合は、新規ロボットを動かしたいマシン名を選択してください。

名前:任意のロボット名

ドメイン名\ユーザー名:マシンで設定したマシン名\そのマシンのユーザー名

 

※マシンのユーザー名は、“コマンドプロンプト”を起動して、“set”と入力して表示される“C:\Users\〇〇”の○○の部分の名前です。

 

パスワード:設定したマシンを使用する際に使うパスワード。

タイプ:“Development

 

ここまで設定したら、“作成”をクリック。

 

 

⑫ これで新規作成したロボットが追加出来たので、次は作成したロボットを起動させます。

※ロボットを起動させる前に、UiPath Robotがインストール済みであることを確認してください。(UiPath Robotのインストール方法は別途記載します。)

 

 

⑬ UiPath Robotのアプリケーションを起動させると、2つ目の画像のアイコンが表示されます。

 

 

アイコンを右クリックして、“設定”を選択します。

 

マシン名:Orchestratorの使用するマシン名

 Orchestrator URLhttps://platform.uipath.com/

 

マシンキー:Orchestratorの“マシン”画面で、該当マシンの欄の表示をクリックして、マシンキーをコピーしたものをペースト。

 

 

マシンキーの右のコピーアイコンをクリックして閉じる。

 

 

全て設定したら、“接続”をクリック。

 

 

“ステータス”が“接続中”に変更されたかを確認する。

 

 

⑭ UiPath Orchestratorの“ロボット”画面に移動して、“ステータス”が“利用可”に変更されていれば、マシンとロボットの接続完了です。

また、“マシン”画面では、“インストールされたバージョン”が記載されます。

 

 

⑮ ロボットのグループを設定します。

“ロボットグループ”は、複数のロボットを一つのグループにまとめて、同一処理を実行させることができます。

“ロボット”画面の“ロボットグループ”ページを開き、右上の“追加”アイコンをクリックします。

 

 

 

“ロボットグループ”の名前を設定して、“作成”をクリック。

 

 

作成したグループに、ロボットにチェックを入れて追加し、“更新”をクリックします。

これで、RobotGroop1Robotが追加されました。

 

 

⑯ UiPath Studioで実行したいファイルを開き、

デザイン>パブリッシュ をクリックして、Orchestratorに最新のプロジェクトファイルを送ります。

 

 

⑰ ⑯のプロジェクトが、パブリッシュされると、Orchestratorの“パッケージ”画面にプロジェクトが表示されます。

 

 

“プロセス”画面に移動して、実行したいプロセスを追加します。

 

 

パッケージ名:右の矢印アイコンから先ほど追加したパッケージを選択。

パッケージのバージョン:パッケージ名を選択すると自動でパブリッシュされた最新バージョンが入力されます。

 

 

“作成”をクリックすると、“プロセス”に新しく追加されていることが確認できます。

 

 

 

⑱ これで、自分のPCマシンを使って、ロボットが作成したプロジェクトを処理することが可能になりました。

プロジェクトを実行する際には、“ジョブ”画面の“スタート”アイコンをクリック。

 

 

“プロセス”の右の矢印より、実行したい“プロセス”を選択して、プロセスを実行させるロボットにチェックを入れて、“開始”を選択すると、ロボットが処理を開始します。

 ※ロボットの処理実行の状態は、“ジョブ”画面で確認することができます。

 

 

 

以上で、Orchestrator登録からプロセス実行までの一連の流れが完了になります。

 

 

では続いて、Orchestratorの機能であるキューとトランザクションについてご説明します。

 

 

 

◆Queue(キュー)とTransaction(トランザクション)とは?

“キュー”とは、ひとつまたは複数の箱を収納する場所のことで、“キューアイテム“は、その場所(キュー)に収納されている、値の入った箱のことを呼びます。

 

”トランザクション“とは、キューアイテムの「処理」のことで、Orchestratorのトランザクションページでは、処理を実行したロボットや、現在の状況(ステータス)、指定された優先度などの情報を確認することができます。

 

また、Orchestrator上に収納された“キューアイテム”は、トランザクションが開始されると、“トランザクションアイテム”という呼び方に変わるため注意が必要です。

 

 

 

◆Queue(キュー)のメリットとは?

キューは、あるデータテーブルのデータを、複数のロボットが並行して処理する際に適した機能です。

 

ロボットAが処理したデータを、ロボットBが処理しないために、キューアイテムには“トランザクションステータス“が設けられており、複数のロボットで並行した処理を行うことができます。

 

 

UiPath Studioのアクティビティ “キューアイテムを追加”を実行すると、アイテムは“New(新規)”というステータスになり、トランザクションアイテムとして処理が可能になります。

 

 

その後、追加したアイテムを取得するなどの処理を行うことにより、ステータスは“InProgress(実行中)”となります。

 

 

しかし、アクティビティの “トランザクションアイテムを追加”を実行すると、(キューにアイテムを追加しただけですが)処理を実行しているアイテムが追加されたと認識されるため、トランザクションアイテムの“ステータス”は“InProgress(実行中)”となり、その後そのアイテムへの処理ができなくなってしまいます。

 

そのため、キューにアイテムを追加する際は、“トランザクションアイテムを追加”アクティビティではなく、“キューアイテムを追加”アクティビティを使用してください。

 

 

PC2台(2つのロボット)で並行処理した場合、キュー内にあるトランザクションアイテムごとに順番に処理される。

 

例)PC①→No1のトランザクションアイテム

PC②→No.2のトランザクションアイテム

PC①→No.3のトランザクションアイテム

PC②…

 

 

 

◆まとめ

 

今回は、UiPath Orchestratorを実行するまでの流れと、Orchestratorで使えるキューとトランザクションの概念についてご紹介しました。

 

 

次回は、Orchestratorのキューとトランザクションについて、実践を交えてご紹介していきますので、お楽しみに!!

 

 

 

 

 

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