2018.11.28
千葉県内の地方銀行、京葉銀行は今年度10月から主に住宅ローンの審査業務でRPAを導入しています。
RPAとはロボティック・プロセス・オートメーションの略で、人間に変わりロボットが単純作業を行うことで効率化を図ろうというものです。
今回京葉銀行で導入された住宅ローンの審査業務ですが、従来であれば仮審査に必要な顧客の勤務先や収入などの個人情報を銀行の行員が手作業で入力していました。
具体的には、一件当たり約40~60分の作業時間が必要であると日本経済新聞は報じています。
この業務をRPA化することで、結果的には一件当たりの作業時間は半減しました。
さらに、今までこの作業に当たっていた行員を営業やコンサルなどに配置しなおすことにより、それらの業務の強化を図るようです。
コンサルタント業務の強化に当たり、コンサルタントや営業の行員を2021年3月までには200人増やす見込みです。
将来的には、住宅ローンにおける審査だけではなく、ファックスなどによる申し込みなどもRPAによって自動化する予定で、年間5333時間の業務時間削減を目指しています。
銀行業務のRPA化は他の地方銀行などでも行われていることです。
京葉銀行と同じ千葉県の地方銀行だけでも、千葉銀行や千葉興業銀行もRPA化を推進しています。
今回の京葉銀行のように住宅ローンの審査のような業務だけではなく、取引の照会業務やオペレーター業務なども自動化を行っている銀行もあります。
業務のRPA化によって、人員削減やミスの低下など多くのメリットが生まれています。
銀行とRPAの関連性については以下の記事に事例なども含めて説明しておりますのでぜひご覧ください。
これからのIT化社会においては、特に銀行の形態は変化していくことが求められます。
フィンテックやブロックチェーン、人工知能などの登場によって今後、銀行の役割自体が変化していく可能性があります。
それらに対応していくためには、まずは業務の見直しや標準化などが大切になってくるでしょう。
時代の流れに取り残されないためにも、今ある業務をもう一度見直すときが来たのかもしれません。