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RPAコンサルタントになるための必要知識・スキル

2018.11.16

 

 

 

 

 

 

1.はじめに ~ RPAコンサルタントとはどのようなことをするのか

本コラムでは、RPAの導入をする上で欠かせないコンサルタントの話をします。

 

筆者自身もそのような仕事をしている人間の一人でありますが、果たしてRPAコンサルタントの仕事とはどういうものでしょう。

 

エンジニアとの違いも含めて説明したいと思います。

 

 

まずRPAの導入プロジェクトの工程ですが、以下になります。

 

参考:RPA導入プロジェクトの工程

 

 

 

このうち、RPAコンサルタントが支援するのは主に最初の対象業務選出からプログラム設計書作成までです。

 

 

プログラム設計書については、一見エンジニアの仕事だろ。。。と思われるかもしれません。

 

確かに、大規模プロジェクトの場合、リソースにも余裕がありますので通常はエンジニア側の仕事になりますが、中規模・小規模になるとエンジニアには開発に専念してもらったほうが良い場合があります。

 

その場合、コンサルタントが設計書まで書き、開発エンジニアにロジックを説明する、といったこともしばしば起こるのです。

 

 

また、プログラム(RPAのシナリオロジック)の設計をする際に、都度、業務側つまりユーザー側との仕様変更やフロー変更等を詰めていく必要があります。

 

その場合、エンジニア→コンサルタント→ユーザーと重層的なコミュニケーションをとるよりか、コンサルタントがプログラム設計書まで書いてしまい、都度、ユーザーと確認するほうがスピードも増します。

 

 

 

 

2.RPAコンサルタントに必要な知識・スキルは何なのか

それでは、RPAコンサルタントとしてプロジェクトを回すためには、どのような知識・スキルが必要でしょうか。

 

それは大きく言って3つあります。

 

 

①  RPAのプログラミング知識

RPAコンサルと、通常の業務改善を試みる業務コンサルタントとの大きな違いとして、まずロボットに関する理解が挙げられます。

 

RPAというのは、一種のITツールでしかありませんが、それを導入するとなった場合には、

ITシステムとして捉えるよりか、ロボットという一個の特殊な人格が入社してきたと思ったほうがイメージがつきやすいことがあります。

 

このロボットは融通が利かなく、全くもってして決められたマニュアル通りの作業しかできませんが、ただその代わり、処理速度は高速でかつ正確無比、そして24時間働けるといった特徴を持っています。

 

 

このような特徴を持った人格が最大限にパフォーマンスを出すためには、既存の人間達はどのように彼/彼女に接すればいいのか、指示の出し方はそうするのか、仕事の分担・棲み分けはどうすればいいのか、考えることになります。

 

 

あたかも動物園の職員たちがライオンはどういう生態をしているのか、キリンはどういう生態をしているのかを熟知して飼育をしているのと同じように、RPAコンサルタントもロボットというものがどのような特徴をもっているのか知る必要があります。

 

 

既存の業務フローをロボット用のシナリオに解釈しなおす必要があり、その時には最低限のプログラム知識が必要です。

 

また、先述したように、コンサルタントがプログラム設計書を書くケースも増えています。

 

RPAコンサルタントとして自身の市場価値を高めたいと思うのであれば、やはり自身の手である程度のRPAの設計が行える程度の知識はあったほうが良いと言えます。

 

 

②  ユーザー業務の知識

次に、RPAの対象業務の選定等を行う際に、ユーザー部署の業務知識が求められます。

これは現実的にはユーザーとのアリング前に100%知識武装して臨むのは難しいですが、ある程度の一定水準の業務知識が求められます。

 

 

特に以下の業務/業界についてRPA化を進めるのであれば事前の知識があったほうがヒアリングは捗ります。

 

これは相手との話を円滑にスピーディーに進めるためだけでなく、業務選定をするためのヒアリング段階で相手の抜け漏れや、追加業務の存在を気付かせる上でも有効になります。

 

専門知識のいる業務(経理・財務業務など): 経理の関係の業務はRPAにおける一大分野となっています。

「まず試しに一部署から。。。」というクライアント企業が、経理部を対象に挙げることも多いです。

 

そして、この経理部の業務というのは、大きな流れでいうと各社で差ほど業務内容の相違がない領域でもあります。

従って、RPAコンサルタントがまず業務知識を習得しようとする場合、真っ先にこの経理業務の知識を増やすことをお勧めしております。

 

経理・財務では、買い掛け・売り掛けの計上やその消込、源泉徴収などの専門用語が良く出てきます。

 

このあたりの言葉の理解、そして一般的な経理業務のフローを聞き手側のコンサルタントが抑えておくと、ユーザー部門側のストレスも減じると思われます。

 

 

専門知識のいる業界(医療/金融/不動産など): これは、これらの業界の全ての業務で必要なわけではないですが、例えば、製薬会社の治験業務のRPA化を図る場合、PMDAへの申請のための標準フローなどを知っておくことが求められます。

 

また、不動産や金融機関のRPA化の場合、ローン審査などが対象業務に挙げられることが多いですが、そのあたりの規約や届出に必要な書類の知識も事前にあったほうが望ましいです。 

 

 

③  ヒアリングスキル(ロジカルシンキング・コミュニケーションスキル)

最後に、これはコンサルタントとしての必須の素養ではありますが、ユーザー部門の相手から情報を聞き出し整理するためのヒアリングスキルが挙げられます。

 

ユーザー部門の方々は、日々自身が行っている業務は誰よりも詳しいはずですが、必ずしも整理されている訳ではありません。

 

例えば、最初にRPA対象業務の選定をする段階で、大まかに各ユーザー部門の方々から自身の部署が行っている現業務項目を洗い出してもらいます。

 

その時に、大きな括りから小さな括りまでバラバラの形で自身の業務を話される方もいます。

 

このようなときに業務項目を大・中・小レベルくらいに構造化して頭の中で整理しておかないと後で、エクセルに業務リストとして落とした時に非常に読みにくいものになってしまいます。

 

 

また、このRPAのプロジェクトは大きな範疇で言うと「業務改善」の施策の一つになります。

 

業務改善というものは、本来なら現場職員の方々の負荷を軽減するためのものですが、一つ情報の見せ方を間違えると「人減らし」の施策にも映ってしまいます。

 

また、現場で日々目の前の業務に勤しんでいる方々からすると、良きにしろ悪しきにしろ自分が今までしていた仕事のやり方を変えられるのは抵抗を生むものです。

 

そのあたりの人間心理を理解し、円滑に現場ユーザー部門の方々と話をし、一緒にロボット向けの仕事のアイデアを考えていくような協力的な関係を構築するには高いコミュニケーション能力が求められます。

 

 

 

 

3.各知識・スキルの伸ばし方

それでは、RPAコンサルタントとして必要な各知識・スキルの習得の仕方について述べたいと思います。

 

こちらについては弊社の社員のトレーニングプログラムでも使っている実績のある手法をご紹介します。

 

 

①  RPAのプログラミングの練習

こちらについては、まずは各種RPAソフトが出しているチュートリアル・トレーニングツールを活用することをお勧めします。

 

弊社では、RPAソフトの中でもUiPathに特に力を入れておりますが、そちらではUiPath Academyというサイトがあり全14レッスンを受けることで資格取得ができます。

 

 

参考: UiPath Academy (https://www.uipath.com/ja/rpa/academy から登録)

 

こちらは動画でのチュートリアルがありますが、基本的に「自主学習」で進める内容になっています。

 

これはプログラマーの方は全員同意していただけると思いますが、特にプログラミングの世界ではこの「自主学習」の姿勢こそが大事になります。

 

自分でプログラミングしてみて、うまく動かない時に、仮説を持ち検証し、それでも分からなければ外部サイト等を参照しながら別の打ち手を考えます。

 

その工程を繰り返すことで、知識が身につくことになるからです。座学形式の聞くだけ講座では決して身につきません。

 

 

例えば、Web画面からSelectorを使って情報取得する場合や、PDFやエクセルの帳票から情報を取得するの為のロジックを想像するには自身でプログラミングした経験をつけることが一番です。

 

えてして同じ帳票タイプ(同じ会社からの請求書など)であっても物によって微妙に記述内容が変わったりします。

 

その法則性を見つけ、ロジックに落とし込むといったことはコンサルタントであっても身に着けるべき素養であると考えます。

 

 

②  対象業務選出の練習(ユーザー業務の知識 + ヒアリングスキル)

次に、コンサルタントとして習得すべきは、「業務選定」のやり方です。

 

ここでは、ある程度の業務知識も求められるので、比較的使いまわし良い「経理業務」についてのヒアリングを想定します。

 

 

最初に一般的な経理業務というものを棚卸したひな型テンプレートを用意し、それをもとにトレーナーをクライアントに見立てて、ヒアリングしていく練習をしていきます。そして最終的にそのクライアントに合った業務リストを再整理・精緻化していきます。

 

 

 

また、その際に①で培ったプログラミング知識を活かして、結局どの業務がRPAに向いているのか評価する練習も重要になります。

 

また、RPAの効果を最大限化するためには既存のフローの変更も提案しなければなりません。このあたりのスキルは一朝一夕で見につくものではありませんが、まずは果敢に自身で考えて提案していく姿勢を醸成していくことが肝要になります。

 

 

③  プログラム設計書作成の練習(ヒアリングスキル)

最後に、To-Beのフローについてクライアントと話した結果を設計書にフロー図として落とし込む作業です。

 

正確には、前述の業務選定と設計書作成の間にAs-IsとTo-Beフローの作成を行うのですが、最終的にプログラム設計書が書けたらこれらのものも同様にできるので割愛しています。

 

 

プログラム設計書の場合は、よりロボットの深い知識に基づいたフローの作成が必要です。

 

でないとエンジニアが開発できないからです。最終的には成果物としては以下のようなものができます。

 

 

参考: プログラム設計書例

 

 

 

以上が、RPAコンサルタントになるための必要知識・スキルについての説明になります。

 

正直、このあたりの知識・スキルは簡単即席で見につくものではないと思いますが、とはいえOJTに任せてばかりだと習熟のスピードが神頼みとなってしまいます。

 

コンサルタントを目指す個人にしろ、コンサルタントを育てる企業側にしろ、受注案件だけに頼らない育成の仕組みが求められます。

 

 

 

 

 

 

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