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RPA Biz > RPA開発Tips > 【UiPath Orchestrator環境を構築する】 その3 ElasticsearchとKibana

【UiPath Orchestrator環境を構築する】 その3 ElasticsearchとKibana

2018.09.20

前回は、UiPath Orchestrator環境を構築するために、SQL Serverをインストールしました。

 

【前回記事はこちら】

【UiPath Orchestrator環境を構築する】その2・・・SQL Server

 

 

今回は、ElasticsearchとKibanaをインストールします。

今回も、Orchestrator v2018導入ステップバイステップガイドを参考にしながら、

インストールしていきます。

 

 

まずはWindowsファイアウォールの設定をします。

SQL Server用にTCP 1433ポートを設定したときと同じ手順で、

Elasticsearch用のTCP 9200ポートKibana用のTCP 5601ポートに受信許可設定をします。

 

 

 

 

 

作成した規則をダブルクリックすると、

プロパティが表示されるので、設定内容を確認しましょう。

 

 

 

 

続いてJava Runtime Environmentをインストールします。

Javaのサイトから推奨バージョンをダウンロードします。

 

 

 

 

推奨バージョンのJREのインストールが完了したら、

エクスプローラーでインストールされたフォルダのパスをコピーします。

 

 

 

 

コピーしたパスを、環境変数JAVA_HOMEに設定します。

 

スタートメニュー右クリック→システム→システムの詳細設定→環境変数

 

の順にクリックしていきます。

 

 

 

 

 

 

 

環境変数ウィンドウが表示されたら、ユーザー環境変数(上段)ではなく、

システム環境変数(下段)の新規ボタンをクリックします。

 

 

 

 

変数名に「JAVA_HOME」と入力し、

変数値に先ほどコピーしておいたパスをペーストしてOKをクリックします。

 

 

 

 

システム環境変数にJAVA_HOMEが追加されたことを確認したら、

OKをクリックしてウィンドウを閉じます。

 

 

 

 

 

Javaの設定が終わりました。

 

 

次は、Elasticsearchをインストールします。

 

Elasticsearchのサイトから、インストーラーをダウンロードします。

 

 

 

 

ダウンロードしたインストーラーを実行すると、ウィザードが表示されます。

 

LocationとServiceについては、デフォルト値を使用するので、

NEXTをクリックするだけでよいです。

 

 

 

 

 

 

Configurationでは、いくつか確認すべき点があります。

まずはウィザードが自動入力してくれているNode nameがホスト名になっていることを確認しましょう。

ADに参加している場合は、ドメイン部分まで書きます。

 

 

 

 

次に、Elasticsearchが使用するメモリサイズを指定します。デフォルトは2GBです。

ステップバイステップガイドには、OSメモリの半分以下を割り当てる、と書かれています。

今回使用しているサーバーはメモリが4GBしかないせいか、2GBから変更できませんでした。

 

 

 

 

もっと多くのメモリが積まれている場合は、

つまみを左右に動かすことによって割り当てるメモリサイズを変更することができます。

 

Hyper-Vの仮想マシンで動的メモリを有効にしている場合は、注意が必要です。

動的メモリの場合の注意点については、後半のおまけの中で説明します。

 

 

Lock JVM memory」は、スワップによるパフォーマンス低下を避けるための設定です。

ここではデフォルトのままにしておいて、使用していくうちに問題が出てきたら設定を変えることにします。

 

Network hostは空欄にしておきます。

ここを空欄(デフォルト)にしておくと、localhostからのアクセスのみを受け付けるようになります。

インストールが無事成功したら、設定ファイルを編集し、

プライベートIPアドレスからのアクセスも受け付けるように設定しなおします。

 

 

 

 

ウィザードを進めると、プラグインを選択するパートになりますが、

筆者の環境ですと、日本語検索のためのプラグイン「Japanese (kuromoji) analysis」等

にチェックを入れるとValidation Errorとなり、インストールを進められなくなります

 

 

 

 

よくよく見てみると、ステップバイステップガイドのサンプル画像でもValidation Errorが出ています

ひとまずここはチェックを外して、プラグイン無しでインストールします。

Elasticsearch installed successfully」と表示されたら、さっそくブラウザで確認してみましょう。

Open Elasticsearch in the browser」をクリックします。

 

 

 

 

Internet Explorerのダウンロード

~.json このファイルを開くか、または保存しますか?」が表示されたら、

ファイルを開きます。

今回は内容を表示するだけですので、ファイルを開くためのアプリは何でもかまいません。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ブラウザを閉じて、ウィザードを終了します。

設定ファイルを編集するために、サービスを終了します。

 

 

 

 

C:\ProgramData\Elastic\Elasticsearch\config\elasticsearch.yml」をメモ帳で開きます。

C:\ProgramData」フォルダは、デフォルトでは隠しフォルダになっています。

 

 

 

 

ウィザードではデフォルトにしていたNetwork hostの設定を追加します。

追加する内容は、「network.host: _site_, _local_」です。_site_は、

プライベートIPアドレスからのアクセスを受け付ける設定、_local_は、

localhostからのアクセスを受け付ける設定です。

 

 

 

 

変更内容を保存してメモ帳を閉じたら、サービスを起動します。

 

 

 

 

http://localhost:9200」と「http://ホスト名:9200」の両方で接続できることを確認します。

 

http://ホスト名」が信頼済みサイトではない、という警告が表示されたら、

信頼済みサイトに追加してから、もう一度URLを入力します。

 

 

 

 

さらに、同じネットワーク内にある他のPCのブラウザでも、

http://Elasticsearch用サーバー名:9200」で接続できることを確認します。

 

 

 

 

設定が反映されたことを確認できたら、先ほど入れられなかったプラグインを追加しましょう。管理者権限のコマンドプロンプトで、以下のコマンドを入力します。

 

cd \Program Files\Elastic\Elasticsearch\bin

elasticsearch-plugin.bat install analysis-kuromoji

 

 

 

 

成功すると、「Installed analysis-kuromoji」と表示されます。
サービスを再起動すると、プラグインが読み込まれます。
Elasticsearchの設定は以上です。

 

 

 

次は、Kibanaをインストールします。

Elasticsearchのサイトから、ZIPファイルをダウンロードします。

 

 

 

 

ダウンロードしたZIPファイルをダブルクリックすると、

kibana-5.5.2-windows-x86」というフォルダが表示されるので、

これを、「C:\ProgramData\Elastic」フォルダ内にコピーします。

 

 

 

 

ファイル数が多いのでコピーには時間がかかります。コピーが終わったら、

フォルダ名を「kibana-5.5.2-windows-x86」から「Kibana」に変更します。

 

 

 

 

C:\ProgramData\Elastic\Kibana\config」内のkibana.ymlをワードパッドで開きます。

メモ帳で開くと、改行されていない状態で表示されてしまうので、ワードパッドを使用します。

server.host」の設定を追加してテキスト形式で保存します。

 

 

 

 

 

 

C:\ProgramData\Elastic\Kibana\bin」フォルダ内にあるkibana.batを実行します。

 

 

 

 

Status changed from yellow to green – Ready」と表示されたら、成功です。

このコマンドプロンプトは閉じてしまうと、Kibanaも同時に終了してしまいます

コマンドプロンプトをそのまま置いておいて、Internet Explorerで「http://自ホスト名:5601」を開きます。

 

 

 

 

about:blank」に関する表示が出たら、信頼済みサイトに追加します。

 

 

 

 

Configure an index pattern」というページが表示されれば成功です。

 

 

 

ブラウザとコマンドプロンプトを閉じてKibanaを終了します

(インデックスパターンの設定は、Orchestratorをインストールした後に行います)。

 

Kibanaをサービスに登録するために、NSSMを使用します。

NSSM 2.24のZIPファイルをNSSMサイトからダウンロードします。

 

 

 

 

ダウンロードしたZIPファイルをダブルクリックすると、

nssm-2.24」というフォルダが表示されるので、

これを「C:\Program Files」フォルダにコピーします。

 

コピー後、管理者権限のコマンドプロンプトで、以下のコマンドを入力します。

 

 

cd \Program Files\nssm-2.24\win64

nssm.exe install “Elasticsearch Kibana” “C:\programData\Elastic\Kibana\bin\kibana.bat”

 

 

 

Service “Elasticsearch Kibana” installed successfully」と表示されたら成功です。

サーバーマネージャーからサービスを起動して、

Elasticsearch Kibana」サービスが登録されていることを確認しましょう。

 

 

 

 

自動起動設定はされていますが、

この時点ではまだ「Elasticsearch Kibana」は実行されていません。

右クリックして「開始」します。

 

 

 

 

 

 

Elasticsearch Kibana」サービスが「実行中」状態になりました。

Internet Explorerで「http://自ホスト名:5601」を開いて、

Configure an index pattern」が表示されることを確認します。

念のため、他のPCのブラウザでも確認しておくと良いでしょう。

 

 

 

 

以上で、ElasticsearchとKibanaの設定は終わりです。

 

 

次回は、Orchestratorをインストールします。

 

【次回記事はこちら】

【UiPath Orchestrator環境を構築する】 その4 Orchestrator

 

 

 

 


おまけ1 Hyper-V仮想マシンへのElasticsearchインストール

 

Hyper-Vの仮想マシンで動的メモリを有効にしている場合、注意が必要です。

 

 

 

 

動的メモリが有効になっていると、

ウィザードが起動された時点で仮想マシンに割り当てられていたメモリサイズが、

ウィザード上でElasticsearchに割り当てられるメモリサイズの最大値となってしまいます。

 

 

 

動的メモリを無効にしている場合

 

 

 

 

 

 

 

動的メモリを有効にしている場合

 

 

 

 

 

動的メモリを使用する場合は、あらかじめ「この仮想マシンが使用できるメモリの量」、

もしくは、「最小RAM」を大きめに設定しておきましょう。

 

 

 

 

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