■サイト内検索:
 

RPA Biz > RPA > RPAのクラウド化はどこまで進んでいるのか?クラウド型RPAのメリット・デメリット

RPAのクラウド化はどこまで進んでいるのか?クラウド型RPAのメリット・デメリット

2018.09.13

RPAツールの提供形態は、大きく分けて「開発型」「オンプレミス型」「クラウド型」の3つに分かれています。

 

これまで、多くのRPAツールは、オンプレミス型として提供されており、

一部が開発型で提供されていました。

しかし最近では、RPAの機能をクラウドサービスとして提供するクラウド型も増えてきています。

 

そこで、RPAのクラウド化はどこまで進んでいるのか、

クラウドで提供されるRPAツールにはどのようなものがあるのか、

メリット・デメリットにはなにがあるのか、などを解説していきましょう。

 

 

既存RPAは開発型かオンプレミス型

 

クラウド型RPAの話しをする前に、開発型RPAオンプレミス型RPAとはどのようなものなのかを説明します。

 

 

開発型RPAとは、汎用プログラミング言語とAPIを利用して自動化をしていく形態のことをいいます。

パッケージをそのままインストールしていくのではなく要件定義から設計していきます。

 

そのため、自社の環境に合わせて柔軟にカスタマイズできますし、

自動化できる業務範囲も広げられるメリットがあります。

 

一方、高度なプログラミング知識が必要となるほか、ある程度の人員も必要になります。

そのため、導入までの期間が長くなり、コストも高めになるといったデメリットがあります。

 

この開発型RPAには「ROBOWARE」などのツールが存在します。

 

 

オンプレミス型RPAとは、RPAベンダーが用意したパッケージをインストールして使用する形態のツールです。

このタイプは「ルールベース」「マクロ」「スクリプト」など、

ある程度決められたテンプレートをもとに業務の自動化を行っていきます。

そのため、テンプレート型RPAと呼ぶこともあります。

 

オンプレミス型RPAでは、複雑なプログラミングをする必要がないため、

現場のユーザー自らが業務の自動化を実現できます。

コスト的にも、開発型RPAより安価に導入ができるといったメリットが存在します。

 

ただし、

テンプレートが提供されている単純作業以外の複雑な作業には対応できない

可能性があるといったデメリットもあります。

 

また、「どの範囲までRPAを適用できるのか」「どこまでカスタマイズできるか」

といったことはツールに依存することになります。

 

「UiPath」「WinActor」「BizRobo!」など、

市場に存在する多くのRPAツールは、このオンプレミス型RPAとして提供されています。

 

 

クラウドサービスとして提供されるRPAの登場

 

 

クラウド型RPAとは、

インターネット上のサービス(=クラウドサービス)へとログインして、Webブラウザ上で行える業務を自動化

させるものです。

 

インターネット上で必要な機能だけを提供しますので、

SaaS(Software as a Service)型RPA」と呼ばれることもあります。

 

得意とする業務は、

Web上のデータ収集やリサーチ、Excel、CSV、Google Spreadsheetsファイルなどへ出力

他のクラウドサービスへのデータ入力

あるいは、その組み合わせになります。

 

そのため、Web上のデータを取得したり取り扱ったりする定型業務に向いています。

 

 

クラウド型RPAのメリット

 

クラウド型RPAのメリットは、クラウド上でサービスが提供されることで

初期導入コストも運用コストも低く抑えられることです。

導入までの期間も短いため、すぐに導入ができるのも特長です。

 

また、クラウド型RPAで自動化できるのはWebブラウザ上で行う作業ですから、

現場の担当者が日常的に行っている業務をすぐに自動化していくことができます。

 

担当者レベルでも、導入効果をすぐに感じることができるでしょう。

 

  • ロボットを稼働させながら他の作業ができる

 

デスクトップにインストールするタイプのRPAツールの場合、インストールしたパソコン上で動作します。

そのため、ロボットを稼働させている間はパソコンが占有され、他の作業は基本的にできなくなります。

 

しかしクラウド型RPAの場合、ロボットはクラウド上では稼働していますのでパソコン自体は占有しません。

RPAツールを稼働させていても通常業務を行えるということです。

 

それだけでなく、サービスからログアウトしたとしても、Webブラウザを閉じたとしても、

さらにパソコンの電源を落としたとしても、

クラウド上で365日24時間ロボットは稼働しているわけです。

 

したがって、RPAを稼働させるためのパソコンを用意するコストや設置するスペースは必要ありません。

 

  • 別のパソコンでもすぐ稼働できる

 

RPAツールをインストールしたパソコンが故障などで使えなくなった場合、

別のパソコンにRPAツールを再度インストールし、環境設定を行う必要があります。

 

その点、クラウド型RPAなら、インターネットへ接続できる環境さえあれば、

別のパソコンを使うことで作業を継続できます。

(クラウドサービスは全般的に同じだと思いますが)

 

クラウド型RPAは、端末にサービスが紐付いているのではなく、アカウントにサービスが紐付いています。

そのため、アカウントさえ持っていれば、

異なるパソコンでも、異なる拠点でも、すぐに同じ作業が続けられるわけです。

 

 

クラウド型RPAのデメリット

 

クラウド型RPAWebブラウザ上で動作するシステムです。

そのため、他のクラウドサービスを操作したり、Webサイトから情報を取得したりといった、

Web上での作業の自動化が得意領域です。

 

その反面、パソコン内のファイル閲覧やシステム操作といった

ローカル環境での作業はできませんので、導入にあたって注意は必要です。

 

 

クラウド型RPAのルーツ

 

クラウド型RPAが登場したのはここ最近のことですが、

広義のRPA”あるいは“クラウド型RPAのルーツ

ともいえるWebサービスの連携ツールは数年前から提供されていました。

 

その代表といえるサービスは、「IFTTT」(イフト)と「Zapier」(ザピア)です。

 

これらのサービスは、「●●●がされたら、×××をする」というような

「きっかけ」と「行動」のコンビネーションが基本となります。

 

例えば、

「ツイートしたら、その同じ内容を自動的にEvernoteに保存する」

「●●●(特定の相手)からメールを受信したら、SMSでプッシュ通知する」

というように複数のWebサービスを連携してくれます。

 

ただ、IFTTTZapierもインターフェイスが日本語化されていないのはネックです。

 

日本語化された同種のサービスには、

Yahoo! JAPANの「myThings」、

Microsoftの「Microsoft Flow

があります。

 

myThingsは個人ユーザー向けWebサービスとの連携が中心になっていますが、

Microsoft Flowは、Microsoft社製アプリケーション中心に連携できるアプリケーションも増加し、

仕事でも使えるようになってきています。

 

BizteX cobitを皮切りに続々登場するクラウド型RPA

 

Webサービス連携ツールと比べ、クラウド型RPAが登場したのはつい最近のとです。

国内で提供されるクラウド型RPAとしては、20177月に登場した「BizteX cobit」が初めてとなります。

 

2018年になってからはBizRobo!を採用したクラウド型RPACREO-RPA」や、

BizRobo!をクラウド化したRPAツール「BizRobo! DX Cloud」がサービスをスタートしています。

 

また、クラウド環境である「AWS」(Amazonウェブサービス)にRPAツール「UiPath Orchestrator

を導入できるクラウド型RPA導入支援サービス「RPA on AWS」も登場しています。

 

さらに、20189月からは注目に値するクラウド型RPAも登場します。その名は「Robotic Crowd」です。

 

Robotic Crowdは、UiPathの導入支援やRPAコンサルティングで実績を持つ

株式会社チュートリアルが自社開発したRPAツールです。

 

クラウド型RPAを前提として開発したツールであるRobotic Crowdは、

ドラッグ・アンド・ドロップで直感的に操作できるほか、テキストベース(YAML)での設定もサポート。

RPA入門者から熟練開発者まで対応しているのが特長です。

 

また、ディベロッパー向けのコミュニティが提供されているので、

公開されているワークフローを利用したり、わからないことの相談・質問をしたり、

といったことが無料でできるようになっています。

 

2018年8月まではクローズドβ版として提供されていましたが、

既に大手Web系企業で採用事例もありことから、注目すべきクラウド型RPAといえるでしょう。

 

まとめ

 

クラウド型RPAWebブラウザ上で動作するシステムです。

そのため、ローカル環境だけで行うファイルの閲覧やシステムの操作などは自動化できません。

当然、基幹システムに入りこんだ作業も不可能です。

 

そのため、自社の業務内容の棚卸しをしてから導入するかどうか決めることが大事です。

ただ、開発型RPAやオンプレミス型RPAなど、既存RPAツールとの共存も可能ですので、

すでにRPAを導入している企業でもクラウド型RPAを検討する余地はありそうです。

 

 

 

topへ
© RPA.biz