2018.03.15
高度経済成長期は、会社で優秀な人材を確保し、生産力を高める時代でした。そこからITの発達、業務効率化や経営改善などの波が到来し、メーカーやサービスが人材を確保する時代から、人材を顧客に貸し出すビジネスモデルが台頭しました。
人の流れもアウトソーシング会社に向き、労働支援サービス企業が多くの従業員を抱えている構造になっています。
2000年以降、人材会社は年々増加し、大手企業から中小企業まで競争は激化しています。
今後も成長すると言われているアウトソーシング会社は、今後どの様に変化していくのでしょうか。
アウトソーシング会社の需要はさらに高まる中、労働環境の見直しはエスカレートしています。残業に関しても厳しくなり、仕事が残る中残業が禁止されているため、しわ寄せが来ます。業務を受け持っている担当者か関連会社、もしくはアウトソーシング会社にも及ぶでしょう。
人に仕事をさせる時点で、根本解決にはならず、誰かが貧乏くじを引くようになってしまいます。
そこで最近はロボットへのアウトソーシングが注目を浴びています。
RPAやAIの技術を活用し、指令どおりに動き、学習する。知的なロボットが人の代わりに業務を行います。
比較的単純な繰り返し作業から、データの受渡しをアプリケーション間で行い、高度な仕事も任せられるようになってきています。
特に、経理業務や会計業務などミスが許されず膨大な量の仕事は携わる人数も増えるため、どうしても工数が増えていきます。終わりは見えているけれど、膨大すぎて帰れない。そのような業務上の問題を根本解決してくれるのです。
働き方改革や業務改善を掲げつつもコスト削減を図る必要がある。そうなった時に、トータルなソリューションを提供できるのはRPAロボットを構築する会社ではないだろうか。
業務は、アウトソーシング会社へ流れていたところから、社内ロボットへアウトソーシングする。メリットとしてあげられるのは、社内でノウハウを蓄積しながら、人が働く時間を減らす。
ここ数年、注目を浴び始めた分野ではありますが、今後増えていくことが期待されます。
2000年から2015年頃までは、アウトソーシング会社や人材会社が注目を浴び、筆頭成長株と言っても良い業界でした。それは今後も広がります。しかし、労働環境の配慮から、人へのアウトソーシングからロボットへのアウトソーシングへ変わりつつあります。
RPAやAIを使った業務ロボット構築は、まだ課題も多いですが知識やノウハウが蓄積され、改善していくことでしょう。
アウトソーシング会社とRPAロボットの使い分けなど、業務アウトソーシング先の選択肢も広がっていくでしょう。