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【社長が語る】RPAは成長技術か効率技術か

2018.06.20

ロボットの二つの顔 ~RPAはブレークスルーテクノロジーか、業務改善テクノロジーか?

 

前回の中小企業のRPAにそれほどテックに詳しくないがテックの渦中に入った実業ベースの中小企業社長の考えるRPA第二弾です。

 

 

■前回記事

【社長が語る】中小企業のRPA導入について

 

 

私自身がエンジニアではなく、営業サイド出身であることから、

非テック系企業の社長や担当者へRPAを説明するときに、イメージしてもらうことを優先に、

随分とデフォルメした表現を使ってしまうことが多々あります。

 

 

その中でも頻繁に使ってしまう表現のひとつがこれ。

 

 

AIはお分かりですよね。

ディープラーニングで学び進化していく、AIが自分で考えるロボットだとしたら、

RPAは考えないロボット

ただし人間の単純作業を地道に正確に24時間ずっとやることができるんですよ。」

 

 

まあAIも全て自分で考える訳ではないとか、

いろいろと詳しいことを言うとこんがらがるので置いておいて、

ただAIとの比較においてRPAを語るのは意外と理解していただけるものだと思っています。

 

 

でも、単なる営業トークのテクニックではなく、

そもそももっと本源的なレベルでAIとRPAを比べてみると、どうなんだろう。

そんな素朴な疑問を少し掘り下げてみたいと思います。

 

 

ビジネスにおける技術にとっての本源的な意味とは?

 

3年毎に登場するビジネスのトレンドワード。

コンサルタントは毎回真剣ですが、導入する中小企業側からすれば、

ひとつひとつ真剣に拾っていたら、それこそケツの毛を全部抜かれてしまうことにもなりかねません。

 

 

そんな中、テクノロジーをまず二つに分けて真剣に取り組むかどうかを考えるやり方をおすすめしています。

 

それは、成長の為のテクノロジーなのか、効率の為のテクノロジーなのか

 

成長の為のテクノロジー、それを私はブレークスルーテクノロジーと呼び、

効率の為のテクノロジーを業務改善テクノロジーと呼んでいます。

 

 

その意味で、AIは間違いなくビジネスブレークスルーを導くものだと思っています。

もう逆戻りすることが出来ないテクノロジー。少なくともこれは皆の共通の見解でしょう。

 

 

ただし、そちらのテクノロジーはその性質故にブレークスルー前に我々凡人がその後を予見するのが難しいということ。

 

毎日のようにAIについての記事や企業リリースが出ていますが、

それらのどれだけのものが本質なのか現段階では正直不明です。

 

 

まさに今は、それまで様々な人々が試行錯誤していたにも関わらず、

アイフォンの登場というブレークスルーまでスマホというのが待たなければいけなかったのと同じような状況なのでしょうか。

 

この手の爆発的な成長を社会へもたらすテクノロジーは、浸透するまで、

もしくは本当の意味での実用に耐えられるようになるまでには長い時間を要するものです。

 

 

翻ってもうひとつの効率の為のテクノロジー。

ビジネスの業務改善を実現する技術はそれこそ3年毎にまわってくるハレー彗星のようなもの

 

現れては騒ぎ、そして忘れ、また別の名で現れる。

ビジネストレンドワードの99%はこちらに属します。

 

 

亡霊のように何度も現れますが、基本的に実現できることは一緒。

業務を改善するという代物です。

 

 

先にケツの毛を抜かれるというように表現しましたが、

それこそこの業務改善テクノロジーは自社の環境にあわせて付き合っていかなければ、

名前を変えた同じものを毎度購入させられる羽目になりかねません。

 

(大企業のようにそれも含めた大きな日本丸ビオトープの中で導入する側、される側、

それに関連する側と一緒に大いなる歴史を刻んでいるのなら別ですが)

 

 

またブレークスルーテクノロジーについては、

絶対に関わっていかねばならないのでしょうが、そのタイミングが必要です。

 

ブレークスルー前に見越して導入したり、何か開発したりしてもほとんどの場合ムダになることを覚悟のうえで。

 

 

じゃあ、RPAはこの二つの内どちらに属するテクノロジーなのだろうか?

成長か、はたまた効率か?

 

 

RPAの本源的価値は?

 

RPAは成長の為のテクノロジー。ブレークスルーを導くものなのか?

それとも、効率の為のテクノロジー。企業の業務改善を促すものなのか?

 

私の認識は、70%は「効率」。ただもう30%は「もしかしたら」という期待感です。

 

まず、RPAは業務効率技術であるという認識は、私以外の多くの人にとっても大勢を締めるでしょう。

 

単純作業を人間の代わりにやってくれる。

作業効率がアップする。

人不足に対応したり、人の削減が可能となったり、

または人が本来やるべき大切な仕事に集中出来たり。

 

それはまさに効率という言葉で示されることばかり。

 

 

ただそんな中で、私がはじめてRPAの導入に携わった時の奇妙な感触を紹介します。

 

 

そのプロジェクトは経理業務の一部をRPA化するという至って普通な案件だった。

営業として、それも導入のではなくキッカケ作りの営業の立場でRPAに向き合ってきた私にとっては、

実際にRPAを目の当たりにする機会でした。

 

 

金融機関のシステムをRPAで動かすにあたって、

  • RPAの為のパソコンが必要です。
  • RPAの為にアカウントをつくってください。
  • RPAの為のアカウントのパスワードを設定してください。

 エトセトラエトセトラ・・・

 

 

えっ、それって人と同じじゃん。

 

というのが、私が抱いた率直な感触であり、それはなんだか違和感に近いものでした。

 

 

結局、RPAって単に人より処理能力が高くて、

寝なくて24時間働けて、決められた範囲内ではミスしない、

でも融通の利かない労働力。

 

それは比喩ではなく人の延長線上にいる何かのような感じがしました。

 

 

そしてこの違和感こそが、ブレークスルーを導くのではという30%の「もしかして」です。

 

AIのような人を超えるものはない。

 

だが人と同じことを、人より正確に、人より早く、人より長く出来る。

それも人よりも安価に。しかも開発も比較的簡単に。

 

単純だけど、これにはとてつもないパワーがあると思う。

 

 

それと同時に思うのは、やはりRPAは構えて捉える技術ではないと思うということ。

 

たくさんの中小企業が気軽に導入するべき技術であるし、

またそのためには様々な用途に使えるよう導入コストをどんどん下げていく必要性がある。

 

その時にこそ、RPAが単なる業務改善による効率化だけでなく、

ブレークスルーにつながる技術となるのではと思います。

 

 

RPAAI

 

最後に、ブレークスルーの大いなる可能性を考えるにあたり、

AIRPAへ掛け合わせることによる飛躍について少し。

 

 

繰り返しになりますが、RPARobotic Process Automation:ロボットによる業務自動化技術)は、

定型的な作業をロボットにより自動化することができます。

 

それにより、業務の飛躍的な効率化や人件費削減等、

常に人が出来る作業の補完としての活用を考えられてきています。

 

それに対して、AIArtificial Intelligence:人工知能)は非定型業務において、

今はまだ人の設計の範囲内ではありますが、ディープラーニングなど自ら進化することで強みを発揮します。

 

 

この二つを掛け合わせることで、RPAがこれまで考えられていた範囲を大きく超え、

高度な知的処理を含めて対応が可能になると最近考えられています。

 

ここに至れば、それこそブレークスルーとか技術改善とかいうものを合わせた次のステージに進めるのでは。

しかもその未来はもう目の前に来ていると思います。

 

 

はたして、RPAが単なるビジネストレンドとして、3年後には消えてしまうのか。

(もちろん消えたとしても同じ概念は別の言葉として出現しているのでしょうが。。)

 

 

それとも、より高次な、私たち中小企業にとって成長への強い味方となるのでしょうか。

私は後者であるとやはり信じたいです。

 

 

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