2018.03.28
コスト削減とは、限りある経営資源を最適化し、無駄を排除し、利益を最大化させることです。
では、コストとはどういったものを指すのでしょうか。会社を経営していくためには、人件費や地代家賃料、電気代や水道代などの光熱費、通信費、輸送費など、事業を拡大するための経費とも言い換えることができます。
事業を拡大していくための費用は、無尽蔵に存在するわけでなく、会社の売上に応じて使える金額は異なります。経費を使いすぎて赤字になってしまっては、次第に困窮してしまい会社が傾いてしまうこともあり得ます。
売上を積み重ねつつも、使用した経費が少なければ、利益の幅も大きくなります。しかし、拡張に集中しすぎると思いの外、無駄なことも増えてしまいます。
各セグメントでコスト削減を行うことで、経営の最適化が行われ、リソースが確保できるようになり、さらなる事業拡大がやりやすくなります。
無駄をなくしていくことは、どのようなことと似ているのでしょうか。家計でいうところの節約ではありますが、経営の場合、節約以外にも削減するコストはあります。
そのため、節約ではなく削減なのです。
ただ、経営においても節約できるポイントはあり、削減の中に節約という行動があると考えておくと良いでしょう。
主に行えるコスト削減は以下の通りです。
社員一人ひとりの意識で少しずつ削減できるものや大改革というような大幅なコスト削減もあります。
自社の中で無駄になっているコストを見つけ、モチベーションや売上に影響がない形で実行していくと良いでしょう。
コスト削減を行う上で大切な考え方は存在するのでしょうか。すべてにおいて単純に無駄を削減するための実行をすれば良いのか。
コスト削減を行うにも時間がかかるというのを忘れてはいけません。
例えば、社員に清掃を行う時間をルール化するのと清掃業者を雇う場合を考えていきましょう。社員が清掃を行う時間が15分だと仮定します。一斉に掃除をする場合、社員100人だった場合、25人時間分かかることになります。25人分の時給が清掃業者より高い場合は、アウトソーシングしたほうがコスト削減に繋がります。
しかし、25人時間分フルで生産できるかといったら違いますし、単純な人件費以外の資産を生み出す可能性があります。例えば、一緒に清掃を行うことで、社員同士に一体感が生まれ、リフレッシュにも繋がりコミュニケーションが取りやすくなったと考えるならば、コスト削減したことにより、失われるものもあります。
単純な時間とお金のコストだけを見て、無駄だと判断するのは時期尚早です。人材マネジメントの観点も考慮するとコスト削減は複雑化するのです。
コスト削減の事例を見ると、多くが人が行動することになります。人を無駄に動かすことになるコスト削減は見つめ直したほうが良いでしょう。
コスト削減のイメージは、即時的な利益アップに繋がり、資金的な意味での経営資源が手に入るため、それを別の形で再投資することはできます。
事業を拡大する上で有効ならば、経費削減を実行したほうが良いでしょう。
時間的な意味でのコスト削減ができれば、事業拡大のための人的資源が確保できます。
例えば、定例的に行われている会議の中で、特に生産的でないものは、参加者も無駄なように感じるため不要だと感じます。それをやり続けるより、生産的な仕事を行ったほうが事業拡大に繋がります。
それ以外にも、時間的コスト削減はRPAツールを活用した業務改善が有効です。RPAは、ロボティック・プロセス・オートメーションといわれ、定型作業を自動化し、ロボットに作業手順を学習させ、完全にオートメーション化を図る仕事効率化です。
人の手で行っていた業務が、RPAに作業を任せることで、ミスも削減できただけでなく、人的コストも10分の1に抑えられた業務もあります。
IT化が仕事時間を短縮化させたように、今はAIやロボディクスが仕事を革命するでしょう。コスト削減にもRPAのような方法があるというのも知っておくと良いでしょう。
コスト削減とは、会社を経営する上で必要なコストを見つめ直し、最適化し、利益をアップさせることです。そのためには、節約や固定費の見直し、業務改善も含まれます。
しかし、時間や金銭的な数字だけを見て、コスト削減を実行するとそれ以外のメリットや資産が失われてしまう可能性もあるため、細心の注意を払って実行するべきです。
会議をなくして時間の確保を行い、生産的な仕事をする時間を増やすように、RPAツールを活用した仕事効率化もコスト削減には有効です。AIや人工知能に学習させた業務を行うことで、ミスも削減できるだけでなく、人的リソースを10分の1近くにできる業務もあります。
この様にコスト削減には様々な方法とアプローチが存在し、自社に最適なことを実行する成功するでしょう。